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本を月7冊読めば日本で上位3%!ライバルたちに差をつけろ【書評:読書脳】

この本は最初の「新版によせて」から「1章 読書によって得られる8つのこと」まで読めば本代の元が取れます。
なぜなら読書の本質が書かれているからです。
もし書店で見かけた場合は、ぜひ購入して読んでください。
きっと読書の重要性に気が付くはずです。

時間のない方は2章以降さらっと読んでください。
内容は樺沢先生流の読書術の紹介です。
興味がある章や自分でも実践できそうなテクニックが書かれているポイントのみを重点的に読むだけで十分効果的です。

ちなみにこちらの書籍は、8年前に出版された「読んだら忘れられない読書術」のタイトルを変更し、若干の修正を加えたもの。
こちらをお持ちの方は、再度読み直すことをおすすめします。

それでは最後までお楽しみください。

【新版に寄せて】インプット・アウトプット・フィードバック

日本人の読解力がどんどん低下しています。
ChatGPTなどが世に出はじめ、自分で文章を書く必要がないと思っている人もいるようです。

しかし、ChatGPTなどのAIは質問に回答することしかできません。
よってAIにもわかりやすい文章を書くため、文章力は絶対に必要です。
文章力を向上させるためには「読書をする」「文章を書く」ことが重要。

また本の内容を忘れないためには、次の3つをすることが効果的です。
読書(インプット)
感想を書く(アウトプット)
行動を修正(フィードバック)

【はじめに】定着にはアウトプットが大切

読んだ本の知識を定着させるには、アウトプットが重要です。
圧倒的なアウトプットをするためには、圧倒的なインプットが必要になります。

アスリートがご飯を食べずにいたり、栄養のバランスが偏っていたりした場合、運動量は生まれてきません。
読書も似ており、インプットがなければアウトプットを出すことはできないのです。

また、インプットとアウトプットのサイクルをバランスよく回していくことで、猛烈に自己成長していきます。

「記憶に残る読書」とは、「自己成長につながる読書術」であり、「人生を変える読書術」でもあるのです。

【1章 読書によって得られる8つのこと】

読書の効果は様々ありますが、この章では下記に絞って解説されています。

  • 1.知識
  • 2.時間
  • 3.仕事力
  • 4.健康
  • 5.頭がよくなる
  • 6.人生における変化
  • 7.成長
  • 8.喜び

どれも重要ですので、どんどん本を読み、人生を充実させていきましょう。

1.【知識】本は情報を体系化し、知識に昇華させている

情報とは断片的なもので、収集、分析、整理、理解、記憶、体系化、成熟させて知識になります。
本はすでに情報を分析、整理、体系化してくれているため、知識を効率的に得ることができます。

2.【時間】他人の成功や失敗までを短縮して経験できる

本には何千人もの成功体験と失敗体験が載っています。
つまり、ありとあらゆる成功、失敗事例の集大成なのです。

よって、本を読むということは、他人の時間を吸収することができ、自分の人生において大幅な時間を短縮することができます。

3.【仕事力】文章力はどこでも大切

本を読む人の割合は次のようになっています。

  • 月に1~2冊 37.6%
  • 月に3~4冊 8.6%
  • 月に5~6冊 3.2%

よって月7冊読むと、読書量において日本人の上位3.2%です。
知識の塊である本を読む量が上位3%であれば、おのずと仕事もできるようになるはず。

また、本を読む人と読まない人の違いは「文章力」に表れます。
仕事ではプレゼンテーションやメールなど文章を必要とするため、文章力を上げることは仕事力を上げることにつながります。

4.【健康】音楽よりもリラックス

脳に言語情報が入ると偏桃体の興奮が抑制され、ストレスが軽減され、さらに対処法がわかると、ストレスの大部分がなくなります。
ストレスを抱えたときは、対処法が書かれた本を1冊買ってきて読めば、精神的安定が得られます。

またイギリスのサセックス大学の研究では「読書」「音楽視聴」「1杯のコーヒー」「テレビゲーム」「散歩」のストレス解消効果を検証した結果、読書が一番効果的であったそうです。

よって、読書をするだけで、精神的な健康効果があると言えます。

5.【頭がよくなる】脳が活発化

次のような研究結果が紹介されています。

IQを左右する要因として、遺伝の次に大きいのは読書量だ。

(アイオワ州立大学の研究)

高齢になってからの読書は精神的退化を32%遅らせる。

(アメリカラッシュ大学の研究)

読書やパズルなどを日ごろから使った趣味を持つ人はアルツハイマー病にかかるリスクが低い。

(アメリカケースウェスタンリザーブ大学の研究)

文章を読んでいるときに、前頭前野、頭頂葉、側頭葉、後頭葉のさまざまな場所が、両側ともに活発化する。

(東北大学川島隆太教授の研究)

前頭前皮質背外側部という部位が、読書に集中している状態で活発化する。

(茂木健一郎)

文学作品を読むと、人の表情からその心情を読み取る能力が向上する。

(アメリカニュースクール大学の研究)

読書により脳の様々な部位が活発化されることで、頭がよくなります。

6.【人生における変化】読書量と年収は比例する

下記は2009年に日本経済新聞社産業地域研究所によって行われた調査です。
20〜30代の月額読書購入費と年収の関連性を調べました。

  • 年収800万円以上 2,910円
  • 年収400万円~800万円未満 2,557円
  • 年収400万円未満 1,914円

読書量と収入は比例すると言えます。

また、9,000人以上の経営者と会った経営コンサルタントである野田宣成さんいわく、成功している経営者の共通点は「読書家」だそうです。

7.【成長】行動を変えることが重要

忘れない読書を積み重ねていくと、行動が変わり、それによって成長が加速します。
どんどんインプット、アウトプットして、フィードバック(行動修正)していきましょう。

8.【喜び】お手軽で時と場所を選ばない

読書は楽しいということが基本です。
本は映画などとは異なり、1冊1,500円で、いつでも、どこでも楽しめるエンターテイメントです。

いつ、どんな場所でも「喜び」を得ることができるツールという存在です。

【2章~8章】真似してみよう!樺沢流インプット・アウトプット術

2〜8章には樺沢先生ご自身の読書術や電子書籍に対する考え方、おすすめの本が書かれています。
興味のあるところや自分でもできそうな所を重点的に読み、一つでも行動に移せるよう努力しましょう。

まとめ:月7冊本を読み、感想を披露しよう

改めて日本人は読書量が少ないと感じました。
私は少なくとも年間100冊は読んでいるので、インプットに関しては上位3%に入っていますが、アウトプットが全くできていないため、こちらを重点的に行動を起こしていきたいと思います。

もし読書習慣のない方は月7冊を目指してください。
日本人の上位3%と思うと、自信も湧いてきます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。